晩秋
上村松園(1875〜1949)
昭和18年(1943)
住友コレクション
182.0×86.0 絹本着色
障子のつくろいをする女性の姿が描かれています。これは、女性の日々の営みのひとこまでした。「幼少の頃の母との思い出をたどりながら描いた」と作者の上村松園はいいます。そして、どこかしら寂しげな画面からは、晩秋の肌寒さが感じ取られます。戦時中に企画された「関西邦画展覧会」出品作であることを考えあわせると、過ぎ去った幼き日々への郷愁がこの作品のテーマであることがわかるでしょう。