枯野(かれの) 児玉希望(1898〜1971)
昭和11年(1936)
各173.5×355.6 6曲1双 絹本着色

児玉希望は、季節感あふれる色彩豊かな風景画や花鳥画を得意としました。本作品は、晩秋の高原を一頭の狐がとおり過ぎる荒涼とした情景を描写しています。作者自身の言葉によると「風景は軽井沢で取材し、狐は自宅で飼っていたものを写生した」とのことです。写生を基調としながらも、明るくあざやかな色彩をほどこした装飾的な画面をつくりだしています。本図は、大阪市立美術館が昭和11年に落成記念展として開催した改組第一回帝展の出品作で、希望38歳の力作です。