教会・パリの裏街 佐伯祐三(1898〜1928)
大正13年(1924)
59.5×72.0 麻布油彩
大阪市に生まれ、東京美術学校(現東京芸術大学)卒業後に2度パリに渡った佐伯祐三は、当地にてわずか30歳で夭折した天才画家です。最初のパリ留学時には、師匠であるブラマンクの重厚な表現に影響され、2度目の渡欧時にはユトリロの繊細さにもひかれ、激しくも叙情的な独自の画風を確立しました。1枚のキャンバスの両面にパリの街角の風景を描いたこの作品は、いかにも1度目の渡欧時の作品らしく、暗い背景の中に動かしがたい建物の存在感が、佐伯の情熱とともに息づいています。