石灰岩 仏三尊像
(せっかいがん ぶつさんぞんぞう )
北魏時代・景明元年(500)
山口コレクション
H164.8


大きな如来は丸彫りに近く、小さな脇侍菩薩はボリュームも控えめに、 ともに大きな光背のなかに表されています。台座には、香炉と比丘が表されます。また、台座や光背には、130人余りの人物像が浮き彫りされ、 その一人ひとりに名前が刻まれています。彼らこそ、この像を作るために寄進し、この像の供養に立ち合った人たちです。この像は、 黒味がかった石灰岩の石質と作風から、河南省北部の輝県や新郷の周辺で作られたことがわかります。この地域は、洛陽から北方へつうじる交通路 に位置します。この地域からは、景明元年(500)頃から北魏末期〜東魏初期にいたる黒灰色の石灰岩を用いた一群の仏像が発見されており、 ひとつの大きな光背のなかに三尊像を表す一光三尊の形式、光背に華麗な浮き彫りや線刻画をきざむ点、さらに邑義(ゆうぎ)による 造像である点などに共通性がみいだせます。