褐釉 鐘
(かつゆう しょう )
前漢〜後漢時代
H37.3
中国では戦国時代以降、明器は青銅器のほか、その代用として陶器でも作られました。漢代の陶製の明器は、加彩陶、褐釉陶や緑釉陶のものが多く、そのうち褐釉陶はおもに前漢末期から後漢前半に作られました。本器は、なめらかな曲面で構成された形態や、2本の匕面帯の間に貼りつけられた大ぶりで精緻な鋪首(ただし、環を通す穴はない)など、青銅器の鐘を忠実に模倣しています。釉薬は、高台端部をのぞく全面にほどこされ、透明感のある褐色を呈し、胴下半部には白濁した緑斑がひとつ飛んでいます。