青銅 双鳳瑞花文八花鏡
(せいどう そうほうずいかもんはっかきょう )
唐時代
田万コレクション
D22.1
中国に鏡が登場して以来、その形体は円形あるいは方形に限られていました。しかし、8世紀半ば頃、ペルシア文化の新たな影響をうけ、八花形・八稜形といった、周縁に起伏をつけた装飾的な形体が登場します。本品は、蓮華を上下に配し、綬帯をくわえた鳳凰を左右に対置する、唐時代にひとつの典型となった図様をみせ、正倉院にも類品があります。吉祥を意味する図様ですが、鳳凰の表情、翼や尾羽の描写はするどく、鋳上がりも鮮明で、唐時代の工芸の高い水準と優美さをよくしめしています。