仙子漁者図
(せんしぎょしゃず )
黄慎(1687〜?)
清時代
阿部コレクション
114.6×41.1 紙本墨画淡彩
白髪の老人が、釣れた魚を手にして、顔面に喜色を浮かべています。自賛によれば、この老人は、釣った河魚を酒銭にかえ、酔って蘆花のしとねに独り眠る、いわば俗事とは関係のない、自由気ままに生きる仙人の姿を表しているのです。黄慎(こうしん)は、揚州八怪のひとりに数えられ、特に人物図を得意としました。また、この図の自賛は、やはり黄慎が得意とした狂草で書かれていますが、その書風が、荒々しく刷くように描かれた老人の粗末な上着の墨の筆緻によく調和しています。