秋声賦意図
(しゅうせいふいず )
華嵒(1683〜1756)
清時代・乾隆20年(1755)
阿部コレクション
84.0×113.5 紙本淡彩
北宋時代の文人、欧陽脩による「秋声賦」を絵画化した作品です。秋声賦は、秋風に木々がさばめく物寂しい音に触発され、人生の移ろいやすさを述べた詩で、後世の人々に広く読まれました。華嵒(かがん)は、汀州(福建省長汀)の出身ですが、杭州、揚州にうつり、晩年は再び西湖をしたって杭州に住みました。終生役人にはならず、絵を売って暮らしを立てたと言います。その描くところは、時流を脱し、古法にせんると評され、個性的・主観的傾向が強くみとめられます。北宋の文人欧陽脩の「秋声賦」の意を絵画化した秋声賦意図は、華嵒74歳、最晩年の代表作で、華嵒自らが「秋声賦」に共感し、それを絵画化することをとおして、詩の世界、さらに欧陽脩その人の同化することをめざした作品です。