琵琶行図
(びわこうず )
文嘉(1501〜83)
明時代・隆慶3年(1569)
阿部コレクション
149.8×29.8 紙本墨画淡彩
白楽天の長詩(琵琶行)を絵画化したもので、上半には詩の全文が記されています。左遷された白楽天が、友人を潯陽江の船着き場に送った時、舟中で琵琶を弾ずる錚々たる音を聞きました。呼びとめてみると、弾ずるのはもと長安の伎女、かつて歓楽をつくしたが色衰え、ついに漂泊の身となったといいます。その言葉に、白楽天は初めて左遷された自らの身の上を悟りました。図の前景には別れを告げる白楽天と友人の姿、水上には女が物語る場面が描かれます。「琵琶行」の詩情が、遥かなる水上の広がりのなかに表されています。