雲山平遠図(うんざんへいえんず)    (部分)    邵弥
明時代・崇禎13年(1640)
阿部コレクション
26.0×781.7 紙本墨画

巻頭の広々とした水景から、さまざまな山水の景をへると、やがて険しい高山があらわれます。高山を越えたところからは一転して視点を遠くにし、霞のなかに浮かぶ連山、舟が浮かぶ大河へと景色を転じ、茫然として巻末にいたります。山水画巻では、つぎつぎに展開する景色をどのように描くかが重要です。この画巻では、山水風景の展開にあわせて、披麻皴や米法などさまざまな描法が使用されています。その描法の変化は、風景の展開を効果的に表現しているばかりか、山水図の技法の集成ともなっています。