湖畔幽居図
(こはんゆうきょず )
夏珪
南宋時代
阿部コレクション
25.2×25.9 絹本墨画淡彩
茅屋と懸崖からなる景を画面の左下に描き、中央に大きく余白をとり、右上にわずかに遠山を描いています。辺角の景といわれる、南宋時代の画院画家の山水画によくみられる画面形式で、余白のなかに広い空間と詩情を喚起させる効果をうみだしています。懸崖の中ほどに隠し落款と思われる墨痕があり、南宋代を代表する山水画家の名である夏珪(かけい)とも読めます。この作品は、唐から宋時代の作品をあつめた『名賢宝絵冊』におさめられる1図です。