[重文] 伏生授経図(ふくせいじゅきょうず )  伝王維
唐時代
阿部コレクション
25.4×44.7  絹本着色
秦の始皇帝が焚書をおこなった時、伏生は典籍を孔子の旧宅の壁にかくし、漢の文帝の時になって残っていた『尚書』を取り出し、斉魯の地方(山東省)でそれを講じました。この図は、文帝からつかわされた黽錯(ちょうそ)に『尚書』を講義している姿を描いたもので、通例では手前に黽錯が描かれます。貴重な書物を災いから守り、90余歳の高齢にもかかわらず教授しようとする伏生が、実に貴い存在として描かれています。こうした図が伝えられてきたのは、伏生が学問の師として長く崇拝されてきたからなのです。