[重文]
堀河中納言家・一条大納言家歌合
(ほりかわちゅうなごんけ・いちじょうだいなごんけ うたあわせ)
鎌倉時代
中島小一郎氏寄贈
25.6×272.8 紙本墨書
堀河中納言とは藤原兼通(925〜77)、一条大納言は藤原為光(942〜92)のことで、本作品は両者の歌合を書写したものです。この歌合は全20巻にわたりますが、そのうち巻13にあたります。仮名文字は、平安時代後期にはゆったりとした雅やかな筆致をみせ、格調の高さをほこりますが、鎌倉時代になると連綿が多くなり、軽妙で動勢を強めた書へと変化していきます。線質が次々と変化し、文字の形にデフォルメがみられる本作品の書は、まさに鎌倉時代の特徴をしめすもので、また右上がりの字形には筆者の個性がうかがえます。