十六羅漢図(じゅうろくらかんず )
南北朝時代
各145.3×86.0  絹本着色
釈迦の声教を聞き、後世に正法を護持する16人の羅漢を、2幅に8人ずつ描きわけています。右幅は渓流の流れ落ちる山中に、左幅は竹林を背に羅漢が配されていますが、各羅漢の像容は、鎌倉後期以降に流行をみた金大受筆様に一致しています。また、本図は滋賀・観音寺本双幅とほぼ同一の構図をとりますが、本図の筆致はそれに比べて柔らかみをとどめ、制作も多少さかのぼった14世紀半ば頃と考えられます。両幅ともに「平等心王院」の朱文長方印をおし、京都槙尾の西明寺の旧蔵品です。