華厳経断簡(二月堂焼経)
(けごんきょうだんかん<にがつどう やけきょう>)
奈良時代
田万コレクション
25.5×112.5 紺紙銀泥
本作品は華厳経を書写したもので、もとは東大寺二月堂に伝わっていましたが、今日では、断簡として諸家に分蔵されています。また、この作品は寛文7年(1667)2月に失火炎上した二月堂から取り出され、その際に巻き物の天地が焼け焦げたことから「二月堂焼経」と通称されるようになりました。紺紙に銀泥で書写され、その文字は端正で凛とした奈良時代の特徴的な筆致をみせ、官立の写経所で、特に能筆の写経生によって書写されたと推定されます。